遅ればせながら「恋愛裁判」を見てきました。
誰にでも勧められる作品かと言われると難しいですが、
個人的には考えさせられる、面白い映画でした。
『アイドル』を取り巻く暗黙の了解をどう捉えるかで、
受け取り方が変わる作品だと感じました。
まだ見ていない人のためにもなるべくネタバレを
避けて感想を書いてみます。
映画の感想
主人公・山岡真衣(演:齊藤京子)を中心とした
人間ドラマとしては面白い作品です。
ただ、「アイドルの恋愛禁止ルール」をテーマにした
映画として見ると、やや不完全燃焼感が残りました。
前半では、
架空のアイドルグループ「ハッピー☆ファンファーレ」
での活動~裁判に至るまでが描かれますが、
騒ぎを起こしたのもファンなら
守ってくれたのもファンだった
は思うところがありました。
その両義性こそが、
アイドルという存在の危うさなのかもしれません。
アイドルファンって少なからずウエットな感情を
持ってアイドルのことを好きだと思うんですよね。
後半の裁判のパートは、淡々と進んでいく裁判の描写と
山岡真衣と恋人の間山敬の答えとなります。
和解を持ちかけられ間山敬は苦しさから楽な道を選び、
山岡真衣は覚悟を持って進んで最後に繋がる訳ですが、
元AKBのこじはること小嶋陽菜さんの
「恋愛禁止グループに寄ってくる人はあまりいい人じゃないかな」
という言葉を思い出しました。
まーその通りだよなと。
最初から最後まで梨紗はいいやつでした。
映画の2人での最後のパートは好きですね。
ドラマとしてはよくできていたのではないかと思います。
ただ、アイドルの恋愛禁止ルールについては
思ったより深堀りがなかった点については
不完全燃焼感がありました。
アイドルと恋愛
色々な意見はあると思いますが、
個人的には
「恋愛してもいいけどバレないようにしてくれ」
ですね。
理想論を言えば自由であってほしいですが、現実的には
「夢を壊さないでほしい」
という気持ちもあるのが正直なところです。
日本のアイドルは、ある種のファンタジーなのだと思います。
ファンに夢を見せて、ファンはその夢に酔っぱらうって
感じですかね。
スキャンダルってその夢が醒めちゃう感じだと思います。
それまで楽しめていたコンテンツが荒れて
外野からの声が増えるのも苦手です。
女優:齊藤京子
映画冒頭では久しぶりの「アイドル齊藤京子」が
見ることができますが、現役時代とは似て非なるもので
「役を演じる」女優になったんだと感じました。
現役時同様に歌っている時は声がすごく分かりやすくて
ちょっと泣きそうになりました。
「教場 Requiem」にもメインどころの役で
出演しこれから活躍も続くでしょうが、
シリアスな役や作品が多いので
コメディちっくなものも見てみたいですね。
アイドルを卒業した齊藤京子が、
これからどんな役者になっていくのか。
その過程を見守れることも、ひとつの楽しみになりそうです。
